こんにちは!あおぴ〜です!
過去の記事「愛情があれば」に引き続き、介護の専門学校に通っていたときのエピソードを紹介したいと思います!
これも実習中の出来事で、訪問介護の実習に行ったときの心に残ったエピソードです。
昔から日本は戦いや競争を繰り返して成長してきました。
現代でもその名残を引き継ぐように「競争社会」が続いているように感じます。
「競争社会に疲れた」
「勝ち負けにこだわらない生き方を知りたい」
そんなあなたへ伝えたいです。
「負けることが悪いことではない。」
この記事を読んでその事が伝わってくれれば嬉しいです。

勝ち負けにこだわった生き方をすると、時に自分が苦しくなってしまうよ。
初めての訪問介護
訪問介護の実習は初めてで、指導してくださるヘルパーさん(介護スタッフ)はだいたい年配の方が多かったです。
自転車の漕ぐスピードが半端なくて、若い私でも付いていくのが必死なくらいパワフルでした。笑
そして時には原付きのヘルパーさんに、私は普通の自転車で食らいついていくという日もありました。笑
一人暮らしのおじいさん
あるご自宅へ訪問させてもらった時の話です。
ヘルパーさんからは、その方は一人暮らしのおじいさんで、娘さんとはずっと疎遠になっており、会っていないと事前に聞いていました。
ヘルパーさんは、
「寂しいからお話長いのよね〜。」
と少し困った顔で話されていました。
訪問させてもらうとお話好きな方で、実習生が来て嬉しいのかたくさんお話してくださいました。
「これはな、偉い人からもらったトロフィーなんや。なかなかもらえへんねんで。」
と昔すごかったお話や、
「娘とは気が合わんでな。何を言っても喧嘩や。わしがこんな状態やのに寄り付きもしようとせんわ。」
ボソリと寂しそうに一人で暮らしておられることをお話されていました。
勉強になるお話「勝ち負けにこだわらない生き方」
「昔は戦争があって大変やってんや。色んな人が死んでな。
ほんまに苦労が多かった。
楽しいことはこれっぽっちしかない。
人生はな、大きい袋があったとしてその中にどれくらい楽しいことがあると思う?
一握りしかないんや。
でもな、苦しいことが袋いっぱいにあるからその一握りが楽しく感じるんや。」
「人生には勝ち負けがあるやろ?
やけどな勝ってばっかりやったら恨みもかうし、相手も嫌な気持ちになるやろ?
人生は「負けたら勝ち」なんやで。
負けたら変なプライドもなくていいし、相手にも嫌な気分にさせへん。
一番ええねん!」
とお話されていました。
苦労してきたからこそ話せること
死ぬか生きるかの戦争時代を生き残って来られ、苦労をたくさんされてきたからこそ、言葉が心に染みるんだと思います。
人生は楽しい事ばかりじゃないかもしれないけれど、そのおかげで幸せを感じられているということを改めて教えて頂きました。
人生は悪いときばかり続くときもあるけれど、その後は良いことがある。
辛いことがあっても、その一握りの幸せで頑張ることができるんだと思います。
「負けたら勝ち」という言葉
そして「負けたら勝ち」と言ってくださった、おじいさん。
何故か少し淋しげで、娘さんの事を言っていたのかなと感じました。
娘さんと何があったかは分かりませんが、後悔しているかのようでした。
そして家族や身近な人にこそ「勝とう」としてしまうことがあると思います。
素直になれず、後悔してしまうかもしれない。
相手を傷つけて取り返しのつかないことになるかもしれない。
そのときこそ「負けるが勝ち」を思い出して、相手に優しくすることを心掛けないといけない。
おじいさんはそれを伝えようとしていたのかなと今思います。
そしておじいさんと娘さんがお互いに許し合って、今一緒に過ごすことができていたら良いなと思います。
最後に「競争社会に疲れたあなたへ伝えたいこと」
生きていて人に嫌なことを言われることもあるし、理不尽なこともあると思います。
そのときに「負けたら勝ちだ!」と心に思うことで、相手を負かすことよりも、聞き流すことができます。
相手を負かそうと言い返せば喧嘩になり、人はどんどん優しくできなくなります。
色々な人がこの「負けるが勝ち」を心に留めてくれたら。
みんなが優しくて素晴らしい社会になるんじゃないかなと思います。
競争社会に疲れたあなたへ。
そして世の中の勝ち負けにこだわっている方々へ。
そんな生き方や考え方があることが伝わってほしいと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
「負けるが勝ち」を心に留めてもらえると嬉しいです。