介護士を始めてすぐの方やしばらく働いたが合わないと思って悩んでいる方へ、私の実体験を踏まえてお話したいと思うので参考になれば嬉しいです!
この仕事は正直言って理想だけでは長く続けることは難しいと思います。
最初は理想を持って仕事を始めたが、現状は介護の仕事は常に人手不足で業務に追われ、理想が高ければ高いほど辞めてしまいたいと思うでしょう。
そんな一生懸命頑張っておられる介護士の方を尊敬します。
そして、そのような想いをお持ちの方はいい介護士になれる素質をお持ちです。
できるだけ悩みが軽くなり、続ける選択肢を持っていただけると嬉しいなと思います。
現場の現状
10年以上介護の仕事をしていますが、介護の仕事はやりがいがあり選んで良かったなと思います。
しかし楽しい事ばかりではなく、ときには人間ですからイライラすることや辛いこと、体力的にもしんどいときもありました。
「見守りをする」
という言葉にただ見ておくだけなのかなと最初は思っていました。
見守りをするということは業務をこなしながら、転倒や誤飲など事故に注意することです。
それも1対1で対応するのではなく、私の施設はリビングに11人ほどの入居者さんがいて、職員1人で見守っている状況です。
これを考えると簡単には「見守りをする」ということが困難なことが分かります。
経験が必要で入居者さんの行動の特徴などを捉えていないと事故が起こります。
それ以外にも入浴介助や車椅子からベッドへ移動するときなど、気を抜けば事故が起こり本当に神経をすり減らす思いです。
私の実体験
私も新卒で仕事始めたときは何度言っても転倒してしまう入居者さんに対して、
「何で分かってくれへんねん!」
と面と向かってはいえないので、ゴミ捨て場でゴミを捨てながら言っていたのを思い出しました笑
入居者さんのせいにしてしまうほど、そこまで追い詰められてたのかな…
今思うと入居者さんが悪いのではなく、事故が起きたあとにどう防ぐのか考える必要があったのですが、
その頃は経験と知識不足で、入居者さんのせいにしてしまっていました。
(今思うとごめんなさい…)
「自分はこの仕事が向いてないんだ」って何度思ったか。
多分介護の仕事(どの仕事もだけど)を始めたときはこれで悩むと思います。
新卒で始めた後輩が同じことを相談してくれて、一緒にいた職員と
「私も始めのときはそう思ってたよ。みんな一緒だよ。」
と伝えてあげました。
悩んでいた後輩も、今ではリーダーを任されて立派に働いています!
介護をして良かったと思うこと
この仕事は本当に大変なことも多いけど、学ぶことはたくさんあります。
最初の辛いときに踏ん張り乗り越えれば、本当に忍耐力が付いていきます。
普段の生活でイライラする事も少なくなり、人に優しくできるようになります。
冒頭でも言いましたが、どうしたら良いんだって悩める人にはこの仕事に向いてると思います。
成長できる可能性を持ってると思います。
無理をしすぎないこと
しかし無理をしすぎてしまい、バーンアウトしてしまったら体を壊してしまう可能性もあります。
(※バーンアウトとは・・・「燃え尽きる」仕事に没頭しすぎて疲れてしまい、やる気を失ってしまうこと。)
一生懸命お手伝いをさせてもらっていた入居者さんが亡くなってしまったあと、悲しくなり前に向けないこともあります。
私の後輩もそれに耐えることができなくて辞めてしまいました。
それでいいと思います。
燃え尽きてしまって心に穴が空いてしまうと、辛くなって健康ではいれなくなってしまいます。
その時は自分を責めず、無理せず休んでもいいと思います。
この仕事は自分の心と身体が健康でなければ、優しさを分けてあげることができないからです。
その時は心の声を聴いてあげて、自分がしたいことに正直になってほしいです。
伝えたいこと
日々の小さなやりがいを少しずつ積み重ねていって、それを力に変えて理想に近づけていくことが大切です。
ある人が言ってくれた好きな言葉があって、
理想は遠いかもしれないけど、諦めてしまったらそこで終わり。
近づこうと少しでも思うことが、もう理想に近づいている。
この言葉が色々な方に伝わればなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
「介護職に向いているか不安」「頑張れるかな…」と悩んだ方にぜひ読んでいただきたい記事です!
「とりあえずやってみよう!」という気持ちが大切ということが伝わってくる記事ですよ。